ある技術者チームの話

ロンドンの生活の後半、私はある技術職を得た。機械を使う仕事で、その業種ではなくてはならない重要な仕事だった。当然他の部署から尊敬の眼差しを受けるが、責任も重い。さらに機械を使う以上、感電や大怪我の可能性もないとは言えない。ヘタしたら死んでしまう可能性もある。だから会社からきっちり保険が掛かっていたし、権利交渉がしやすい様に組合にも入っていた。

その職に興味を持ち始めた時、私はまだ他部署の人間だった。どうしても技術職に就きたくて、勤めていた支店の技師者チームに直談判に行った。この業種の技術者と言うのは大抵とんでもない頑固者で、直談判に行っても聞いてくれない事が多い。だが私がいた支店のチームは何故か違った。あっさり聞き入れてくれて、他の支店で技術者の空きが出た時に面接で受かりやすい様に、空き時間を使ってトレーニングしてくれた。私はラッキーだった。

でも本当にとにかく変わった技術者チームだった。まず技師長。彼は当時まだ28歳ぐらいで、とても優しいいい人で、ゲイで、ヘビースモーカーで、タバコだけではなく朝から大麻をふかしていた。おいおい、ヘタしたら死んじゃうかもしれない機械の仕事をマリファナきめながらやっていいのか、と思ったが無事故だった。でもアルコールや薬物の影響下で働いちゃだめだって就業規定に書いてあったけどね。

副技師長はひげを生やした長髪の男の人で、技師長より経験が長かった。ついでに言うと技師長が他の支店にいた時のボスだった。なぜ立場が逆転したかと言うと、副技師長は一度会社にキレて辞めたが、ある日新しい仕事にもキレてまた辞めた。その時、以前彼の下で働いていた人物が別の支店の技師長になって、さらに技術者を一人探していたため、迷わず応募した。そうして自分の元部下の下で働くこととなった。しかしこの二人は長年の友達でもあるので立場の上下なんてあってない様なものだった。

もう一人技術者がいて、この人が私を一番頻繁にトレーニングしてくれた。彼は母方が南米、父方がイタリア人というラテン系のバイブリットの様な人で、気さくで明るく女の子を追い掛け回してばかりいた。とりあえず一通り機械の操作とセットが終わった後「じゃあ、あと一時間ぐらいはこのまま放って置いて大丈夫だから。ちょっと機械見ててくれるかな?何かあったら隣のスターバックスにいるよ。」と言ってコーヒーショップのバイトの女の子を片っ端から口説くためにいなくなってしまうのだった。

こんな楽しい職場はもう一生探しても見つからないだろう。

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